タイトルはよく聞くのに
見たことが無い事に気が付いたのです。
以下ネタバレ含みます。
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少し前にツイで(ツイ元は忘れてしまいました…)
過激ファンが
推しメンを主役にする為
警告書送ったり
他の役者にケガさせたり
推しの為に曲を書き下ろして
歌えって言ったり
実際歌ったら、出禁になる話
っと言うのを見かけて
昔から過激なファンって居るんだな……
どんな話なんだろうと思ったら
DVD返却の際にあったので借りてみました。
セットも歌声も素晴らしい。
クリスティーヌの声が凄く澄んでいて美しい。
エリック(オペラ座の怪人)の声幅も広くて楽しい。
カルロッタの声もパワフルで凄くいい。
っというか上手い
高域ではなくて、静かで
伸びのあるパートでもっと聴いてみたい。
内容は、凄く考えてしまいました……。
ラスト、近くの怪人とクリスティーヌのシーンが印象的。
書籍や実際の演目を見たわけではなく
DVD視聴でのみの感想ですが
愛への苦悩が凄かった。
怪人がくれた演目はクリスティーヌをよりよく見せて
観衆を引き寄せる最大の魅力を知っていたと思う。
だから、脅されていても怪人には
(父親への愛が近い感情かと思う)敬愛があった。
それは仕事であって
実際の生活(生きる為)とは違う。
仕事と結婚できるか?って言ったら
比べる次元が違うから無理。
でも、クリスティーヌは怪人に情のこもったキスをする。
震えながらも。
婚約者が怪人に止め刺せそうだったのに
クリスティーヌはやめてと擁護したシーンもある。
怖い…と震えていた対象を消せたのに。
人の温もりに触れ
2回目のキスで
怪人は気づいてしまう。
婚約者を人質にとってまで
クリスティーヌに結婚を迫り
強引に『愛してくれ』と言う虚しさと
恐怖でいっぱいなのに
怪人に嫁ぐというアンサー
それを選んだ婚約者への愛に
(婚約者と一緒に死を選ぶEDではなかった)
近くで警察の声が聞こえる。
怪人はこのオペラ座に住み続けることはできない。
怪人は隠し戸(鏡)から逃げるが
その際にクリスティーヌは連れて行かない。
外での暮らしの苦しさをよく覚えていたから
幸せになれない
苦しさから逃すた為の
怪人からの愛だ。
豪華なシャンデリアが客席に落下するシーンは凄いと思いつつ
これ、実際いくらかかる撮影なんだよと
あぁぁぁああぁぁ……;;
でも、このシーンの壮大さが怪人の心情なんだと思う。
絢爛でありながら、破壊的。
煌びやかなシャンデリアはとても眩しい。
幾つもの光を灯しているけれど
最後は1つの金属に繋がっている。
心だ。
マスカレードが本当に豪華。
繰り返し上演されているのも納得。